顔から汗をかくとうれしい美肌効果が!おすすめの簡単な方法3選

コッツフォード良枝

コッツフォード良枝 銀座禅クリニック院長

銀座禅クリニック院長。 2007年山梨大学医学部卒業、その後国際医療センター国府台病院で初期研修。研修後は日本医科大学麻酔科に入局し勤務。 その後大手美容クリニック勤務ののち、一般皮膚科、美容皮膚科などの勤務、院長勤務などを経て現在は銀座禅クリニック院長。 人が持つ本来の美しさを引き出すことをモットーに、たくさんの患者の様々な皮膚と真剣に向き合う。
「顔から汗をかくと美肌効果があるって本当?」
「どうやったら顔から汗をかけるの?」

このようなことで悩んでいませんか?
実は顔から汗をかくことで美肌効果が期待できます。

なぜなら、わたしたちの肌は常に新しい細胞が作られていて、表面にある古い角質層は自然にはがれ落ちます。
その際に毛穴に詰まった古い角質や老廃物などは汗と一緒に排出されるのです。

しかし、多くの女性は、日中顔に汗をかくと化粧が落ちたりするので汗をかかないようにしていると思います。
ですが、顔から汗をかかないということは汚れや老廃物が毛穴に残ったままになってしまいます。

なので、化粧をしているとき以外は意識的に汗をかくようにすることは、肌を健康的に保つためにも必要なことです。
そこでこの記事では「顔から汗をかくことによる美肌効果とおすすめの顔から汗をかく方法3選」をご紹介します。

この記事のポイント
  • 顔から汗をかくためのおすすめおすすめ方法
  • 顔から汗をかくと美肌効果が?
  • 汗をかくことで美肌になる理由
  • 美肌になるための「いい汗」とは
  • 上手に汗をかくための生活習慣

この記事を最後まで読んでいただければきっと、あなたも顔から汗をかいてじょじょに美しい肌になるはずです。
健康のためにもぜひ最後までご覧ください。

顔から汗をかくためのおすすめおすすめ方法

汗腺から分泌される汗はお肌の角質層に潤いを与えてくれます。
さらに、皮脂腺から出される脂肪酸はお肌を弱酸性に保ち潤いのある肌を守ってくれます。

顔から汗をかくのは日常生活では意外と大変です。
夏は日中は化粧が落ちないように、涼しい場所を選んだり、冬はなかなか自然に汗をかく機会はありません。
そこで、自宅でも手軽に顔から汗をかく方法をご紹介します。

顔から汗をかく方法①半身浴

一つ目の方法は半身浴です。
半身浴のメリットはなんといっても手軽にできる点です。

半身浴のポイント
  • 下半身(みぞおちくらい)だけお湯につかる
  • 38℃~40℃の体温より少し高め
  • 20分から30分くらい時間をかける

半身浴はご存じの方も多いと思いますが下半身だけ湯船につかる入浴方法です。
お湯の温度は38℃~40℃くらいの体温より少し高めの温度にするのが良いです。

この時20分~30分以上入っている間にお湯の温度が下がってくるので、少しずつ熱いお湯を足してお湯の温度をキープするのもポイントです。

温まった血液が全身をめぐって体の芯からあたたまり、たくさん汗をかくことができます。

顔から汗をかく美肌効果

顔から汗をかく美肌効果運動やサウナなどで汗をかくとスッキリした気分になる方も多いでしょう。
汗には、体内や毛穴にたまってしまった汚れを追い出す効果があるのです。
この効果は「デトックス効果」と呼ばれます。

しかし水分を出すと肌の水分が足りなくなって、しぼんでしまうのでは」と心配にする方もいます。
汗は肌の水分ではなく血液から作られますので、汗をかいたからといって肌の水分が減ってしまうことはありません。
むしろ汗の成分には、肌をふっくら艶やかにする保湿成分が含まれているのです。

また、血流やリンパ液の循環が良くなることで肌の新陳代謝が促され、毛穴の汚れだけでなく日々生まれ変わっている角質層の老廃物も排出しやすくなります。
さらに、汗をかくことでリフレッシュして自律神経が整うので体温調整機能が働きやすくなり、寝つきや目覚めも良くなります。
全身の体調が良くなると表情も明るくなり、美肌効果をさらに引き立ててくれるでしょう。

このようにいいことづくしの汗ですが、時間が経過するとともに汗の中に含まれる成分が変化したり分解されたりして、臭いの原因になることがあります。
また汗をかいたまま冷房の効いた部屋に入ると冷えすぎる原因にもなりますので、汗はこまめに拭き取るようにしましょう。

また肌は熱いのに汗が出なくなったり肌がカサカサになったりする場合は、血液中の水分が足りなくなっている可能性があります。
このようなときは「脱水」や「熱中症」の心配があるので注意が必要です。

汗をかくことが美肌を生み出すのはナゼ?

汗をかくことが美肌を生み出すのはナゼ?
運動や暑さで皮膚に汗をかく動物は、人間と馬ぐらいだと言われています。
人間は進化の過程で皮膚を守る毛皮を失いましたが、その代わりに汗腺を発達させ、汗で皮膚を守る機能を発達させてきたのではないかと言われています。
また、人間の汗は肌を守るだけでなく、美肌効果もあるのです。

汗の中には水分の他に、「乳酸ナトリウム」や「尿素」などの天然保湿因子が含まれていますが、これらは市販の美容液にも含まれている成分で、水分と結合しやすいと言われています。

乳酸ナトリウムも尿素も肌に浸透しやすい物質であるため、汗の水分を抱き込んでしっかりと皮膚に浸透します。
自分の汗に含まれている尿素や乳酸ナトリウムであれば、より自分自身の肌になじみやすく、美容液より角質の奥まで浸透できるのです。

角質の中に天然保湿成分が補給されしっかり浸透すると、カサつきにくく炎症が起こりにくい肌になり、アレルギーのある人もアレルギー物質の刺激を受けにくくなります。
汗をかくことでセルフメイドの保湿成分が肌に浸透し、バリアとなって肌を守ってくれるのです。

また、汗には、古い角質を剥がれやすくする酵素が含まれています。
そのため、汗をかくことで、角質層の細胞が生まれ替わる「ターンオーバー」のサイクルがスムーズに行われるのです。

さらに、汗には殺菌作用のある成分も含まれており、有害な病原体を弱らせて肌の中への侵入を防ぎます。
このように、汗は自分の肌を守って美しくする最高の美容液とも言えるのです。

美肌になる汗は「いい汗」がポイント

美肌になる汗は「いい汗」がポイント
汗には美肌効果がありますが、できれば少しでも効果がある「いい汗」をかきたいものですね。
いい汗とはどんなものなのでしょうか。
いい汗をかくには、汗の成分が重要になってきます。

汗の原料は血液です。
汗腺の根元には「汗のもと」をつくる「分泌部」という器官があり、ここで血液中の「血漿」から「汗のもと」を作っています。
「汗のもと」にはカリウム・マグネシウム・亜鉛・鉄、重炭酸イオンなどのミネラルや電解質が含まれ、皮膚表面に出るまでにミネラルや電解質など身体に必要な成分が再吸収されます。
この作用が正しく働いていると、より水に近いさらさらしたいい汗となるのです。

汗をかき慣れていなかったり体調が悪かったりすると、この再吸収の機能がうまく働かず、ミネラルや電解質が多く混じった「悪い汗」をかきます。
余分な成分が多いほど汗の粘度が高くなりベタつくため、悪い汗は蒸発しにくく体温調整の機能を果たせません。
特に顔は常に露出している場所ですから、ベタベタする汗をかくとホコリなどの汚れが付きやすく、毛穴も詰まりやすくなります。
そうすると、皮脂や悪い汗の成分と汚れがまじりあって嫌なニオイが生じてしまうのです。

美肌を目指すにはまず「いい汗」をかけるようになることが大切です。
汗腺の再吸収の機能は汗をかく機会が多いほど高くなるといわれているため、日常的に運動をしている人の汗は、そうでない人と比べて「いい汗」である場合が多いのです。
積極的に汗をかいて汗腺を鍛えることで「いい汗」をかけるようになるでしょう。

顔から汗をかかないときに考えられる原因

顔から汗をかかないときに考えられる原因
顔から汗をかくことが美肌の秘訣ですが、真夏の屋外でも「顔には汗をかかない」という方がいるようです。
顔に汗をかかない場合、「汗腺の機能が衰えている」「基礎代謝が低下している」といった可能性があります。
ただし、中には顔に汗をかきにくい体質の方もいるようです。

まずは汗腺の機能が衰えてしまうケースを見てみましょう。
汗腺が発達するのは、生まれてから2歳ごろまでの間だと言われています。
この間室温が調整された部屋で過ごしあまり外遊びなどをしなかった場合、体温調節のために汗をかく機会が減ってしまいます。
そうなると、大人になっても顔の汗腺が未発達になってしまう可能性があるのです。
ただし、顔の汗腺が未発達であっても、大人になってからでも汗腺の機能を鍛えることはできます。
日常的に汗をかくようにすると、顔にも汗をかけるようになります。

一方、基礎代謝が低下しているケースも考えられます。
基礎代謝が低下していると、顔だけでなく全身に汗をかきにくくなります。
基礎代謝とは、何もしていなくても消費するカロリーを指し、筋肉量が上がると比例してアップします。
そのため男性の基礎代謝に比べて、女性の基礎代謝は低い傾向があります。

基礎代謝は筋肉量以外にも生活習慣が関係しており、極端に食が細かったり睡眠時間が短かったりすると、体が危機を感じて基礎代謝を下げてしまうことがあります。
なるべく無駄なエネルギーを使わないようにするため、汗も出にくくなるのです。
身体を動かしてしっかり食事を摂り、ぐっすり眠ることが何より大事です。

汗をかきにくいという方は運動などを取り入れる習慣をつくり、しっかり顔に汗をかいて汗腺を鍛えてみてはいかがでしょうか。

汗を上手にかくために意識したい生活習慣

汗を上手にかくために意識したい生活習慣
美肌効果のある「いい汗」をしっかりかけるようになるためには、どんなことを意識すれば良いのでしょうか。
大切なのは「汗腺」を稼働させることです。

汗腺は暑いときに開いて汗を出し、汗の気化熱で身体を冷やそうとします。
また寒いときにはしっかり閉じて、体の熱を逃がさないようにします。
しかし、1年中エアコンの利いた室内にいる生活をしていると、体温調整する必要がないため汗腺の働きが衰え、汗が出にくい体質になってしまうのです。
とはいえ最近の酷暑の中、エアコンを消して熱中症になってしまうのも良くありません。

汗腺を鍛えるためには、サウナで体を温めて汗をかくことも、もちろん効果があります。
しかし毎回サウナへ行くとなると、それだけ費用がかさみます。
そのため、手軽にできる簡単な運動から始めるのがおすすめです。
いきなりダラダラと汗をかくほどの運動をする必要はありません。
ゆっくりしっかり呼吸をしながらできる、じんわり汗がにじむ程度のウオーキングや軽めの体操などからスタートしてみると良いでしょう。
汗を作るには水分が必要です。
のどの渇きを感じなくても、運動するときには水分補給を忘れずに行ってください。
少しずつの運動から初めて、汗をかくことを習慣にしていきましょう。

こうしてさらさらした「いい汗」をかけるようになると、汗をかくことを「気持ちいい」と感じるようになります。
そうなると、どんどん汗をかきたくなります。
顔から汗をかくようになれば、美肌を手に入れることも夢ではありません。

有酸素運動も美肌づくりに最適

有酸素運動も美肌づくりに最適
サウナなど外側から熱を加えて汗をかくことにも一定の効果はありますが、外側から温めても肌の表面しか温まりません。
やはり体を動かし、内側から熱をつくって発汗させる運動にはかなわないのです。

運動で汗をかくことを習慣にしていると、ニキビなどの吹出物やしもやけなどの肌トラブルも改善します。
運動で汗をかくと体幹部の深層まで血流が良くなるからです。
そうなると、体の隅々まで栄養と酸素が行きわたります。
その際に二酸化炭素や老廃物が回収され、肌の生まれ変わりがスムーズになります。
運動を続けると毛細血管も増えていくため、さらに全身の代謝が良くなるのです。
毛細血管は運動をしていると、していないときの30~50倍になり、運動をやめると徐々に減ってしまいます。

運動には「ストレッチ」「有酸素運動」「無酸素運動」の種類があるのをご存じでしょうか。
ストレッチは身体の歪みを整え、無酸素運動は筋肉を鍛え、有酸素運動は血液を循環させエネルギーを消費します。
どの運動も大切ですが、美肌効果を期待するなら有酸素運動がおすすめです。
代表的な有酸素運動はウオーキングや水泳・エアロバイクなどですが、キックボクシングも常に足を動かしているため有酸素運動の要素が強いスポーツと言えるでしょう。

このように運動でいい汗をかく習慣がつくと、化粧品や美容液などで整えた肌とは感触やみずみずしさが違ってくるのがわかってくるでしょう。
体の内側から作り出す「本当の美肌」を目指せるのです。

美肌づくりにキックボクシングをご提案!

美肌づくりにキックボクシングをご提案!
汗の中には天然の保湿成分が含まれており、汗をかくほどハリのある美しい肌を作れるようになります。
汗には「いい汗」と「悪い汗」があり、汗腺がしっかり機能している人ほど、不純物の少ないさらさらした「いい汗」をかくことができます。

「顔から汗をかく習慣を身につけて美肌になりたい!」と感じたなら、「いい汗」をかくのに最適なキックボクシングを始めてみてはいかがでしょうか。
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