キックボクシングとボクシングで行うボクササイズの違い

キックボクシング(ジム)でのボクササイズがダイエットによいと聞いたことがあるけれど、なんだか大変そうと悩む方や、どんなメリットがあるのか気になっている方もいるでしょう。
ボクササイズなら、ボクシングとキックボクシングのうち、減量や体型づくりの効果が高いほうをやりたいと迷っている方もいるかもしれません。
キックボクシングをジムで習うことでどのような部分が体のシェイプアップにつながるのか、また通常のボクシングとの違いなどをご紹介します。

ボクシングとキックボクシングの違い

ボクシングとキックボクシングの違い
キックボクシングとボクシングで大きく異なる点は、パンチ以外の技が使えるため全身を上手く使って試合を進める必要があることです。
キックの他には膝蹴りや肘打ちが使える場合もあれば、試合により禁止されているケースもあります。
また、ボクシングでは靴を履くのに対し、キックボクシングではシューズが不要なため、裸足や靴型のプロテクターをつけます。
さらに、試合の階級や採点方法などもふたつで異なる点です。

パンチの打ち方もそれぞれ異なり、ボクシングでは重心をパンチに乗せるため基本的に前へ移動させることが多いですが、キックボクシングでは蹴りやガードする余力を残すため、重心はまっすぐに残した状態でパンチを出します。
こうした蹴りの有無は足さばきにも違いを生み、ボクシングは両足で踏ん張る体制となりますが、キックボクシングでは片側を軸にしていつでも片足立ちになれるようにしています。

ボクシングはできるだけ強力なパンチを出せるようにしておきますが、キックボクシングでは基本的なパンチの威力を弱めてでも、常に足で対応できるようにしなければいけません。

ボクシングとキックボクシングで行うボクササイズの共通のメリット

ボクシングとキックボクシングで行うボクササイズの共通のメリット
キックボクシングとボクシング、どちらであっても共通したメリットがあり、ひとりで自宅にておこなうダイエットやトレーニングよりも継続しやすいです。

有酸素運動で脂肪を燃焼できる

通常、体を動かすエネルギーをつくる元になるのは糖ですが、長時間運動を続けることで体にたまっている糖が不足してしまいます。
そのときエネルギーをつくる元として、糖の代わりに体脂肪を燃焼させることになりますが、この状態をつくることができるのが有酸素運動です。
キックボクシングとボクシング、どちらも体を長時間動かすため、効果的に脂肪を燃焼させることができます。

脂肪を燃焼させやすい体質へ改善

運動していないときでも、少しずつ体はエネルギーを生み出しています。
これを基礎代謝といいます。
基礎代謝が高ければ高いほど脂肪を燃焼させやすくなるのですが、筋肉がエネルギーを使って体を動かしているため、基礎代謝をあげるには筋肉量を増やすことが大切です。
ボクササイズのトレーニングをおこなうことで筋肉が増え、基礎代謝が高い体質へ変わっていきます。

筋トレ効果がある

有酸素運動で脂肪の燃焼をしたいのであれば、筋トレと合わせておこなうことが効果的です。
ウォーキングなどは有酸素運動のなかでも、何も準備をすることなく始められる手軽な方法ではありますが、効果を高めるにはウォーキング自体とは別に筋トレをメニューとしておこなわなければいけません。
ボクササイズであればトレーニングのなかで有酸素運動に加えて筋トレをおこなうため、ジムでおこなう内容だけで脂肪燃焼効果を高めることができるのです。

食事制限との相性がよい

ダイエットの際は必要な栄養をとり、不要なものは控える食事制限やコントロールが重要です。
主に筋肉をつくるタンパク質を中心にとってカロリーを減らすことが大切ですが、キックボクシングやボクシングをおこなう体型づくりには同様の食事制限が効果的です。
そのため、ボクササイズを始めることは、ダイエット目的の食事制限に影響することがありません。

爽快感で日々のストレスを解消

ダイエットを始めると、食事を制限しても思うように体重が減らないなどのストレスがでてきてしまうこともあるでしょう。
ダイエット以外の要因から日々のなかで悩みごとが増えてきた場合も、パンチやキックをする爽快感でそのストレスを発散させられます。
最近イライラしていることが多いと感じている方にボクササイズはおすすめです。

一緒に頑張れるジム仲間ができる

ジムのボクササイズでは、自分以外の会員などと一緒に練習ができます。
ひとりでウォーキングや自宅で筋トレをしていると飽きを感じてしまうこともあるでしょう。
ですが一緒に頑張っている仲間がいれば、お互いの悩みなども相談することができるため継続しやすくなります。
また、ただのボクササイズ仲間ではなく、一緒に遊んだりする友達ができて日々の充実にもつながっていきます。

キックボクシングジムのボクササイズだから得られるメリット

キックボクシングジムのボクササイズだから得られるメリット
ボクササイズ自体に多くのメリットがありますが、キックボクシングには通常のボクシングにはない、キックがあることによる特有のメリットがあります。

蹴りが加わることで全身のダイエットになる

ボクシングでは、足は踏ん張ることに使うため上半身で大きな動きをおこないますが、キックボクシングでは蹴りが加わるので全身を大きく動かすことになります。
そのため上半身だけでなく全身の脂肪燃焼につながるのです。

体のねじりでウエストやお尻などもひきしまる

キックをするときに体をねじって放つので、腰まわりやお尻の筋肉も必要となります。
そのため、体のさまざまな部分のダイエット効果があります。
お腹周りは自分でダイエットできたけどお尻は思い通りにシェイプアップできなかった、という方にもピッタリです。

キックで体がぶれないように体幹も鍛えられる

キックを出したときにバランスを崩さないようにするため、体を支える体幹も鍛えられます。
体幹が鍛えられると姿勢もきれいになり、普段立っているときの見た目も美しくなりやすい、女性らしい体つきを養います。

スラリとした細い足になる

ハイキック、ミドルキック、ローキックなど複数の蹴りを使いこなすことで足がシェイプアップされ、スラリとした印象になります。
このように体全体を活用した動きになるため、それぞれのパーツがしっかりと減量されることから、体型が重要になるモデルなども体づくりの目的でキックボクシングをしているケースもあるのです。

護身術のひとつとして使える

暴漢などに襲われたとしても、キックボクシングを習っていることで身の安全につながるケースもあるでしょう。
厳密には、襲われた際にはとにかく逃げることが大切なため、相手を転ばせて逃げる護身術とキックボクシングは異なります。
しかし、キックボクシングではいつ蹴りが来てもよいように常に対応できる体制にしておくのが重要なため、襲われたときにもすぐに逃げやすくなります。
またパンチよりも離れた位置から蹴りを放てるため、金的への強烈な一撃をあてて逃げることが可能です。

ダイエット効果が実感できるジムに通う頻度や期間

実際にキックボクシングのボクササイズでダイエットの効果が感じられるようになるまでの期間目安は、2〜3ヶ月前後です。
これは基礎代謝が高い体づくりができ、足さばきや体の動かし方に慣れてくる時期です。
少し長いと思う方もいるかもしれませんが、集中的に数ヶ月おこなうのではなく、一週間のなかで2~3日程度、長期間継続することが重要となります。

習い事を始める感覚でキックボクシングのジムに通ってみましょう。
最初は誰でも素人なので無理のないメニューから少しずつおこなっていくのが一般的ですし、体験レッスンに対応しているジムも多いようです。
体を動かして汗を流し、全身を使って打撃をだす爽快感は他のダイエットにはない楽しさを味わえるでしょう。

ジムに通う費用・料金の目安

ジムに通う費用・料金の目安
キックボクシングのジムにかかる費用は下記の通りです。
登録手数料は入会金に含まれているケースもあり、またレンタルやロッカーの料金はかからない場合もあります。
・入会金:ジムの会員になる際の初期費用
・登録手数料、事務手数料:会員として登録する手続きに必要な初期費用
・スポーツ保険:年単位などで更新されるケガ発生時のための保険
・月会費:毎月ジムを利用するために毎月発生する費用
・回数券:月額制ではなく回数で費用が発生する場合に必要
・タオルやグローブなどのレンタル料金:備品をレンタルで使用する際に発生
・ロッカー利用料金:ロッカーを使用する費用

目安は下記の通りです。
月会費は利用時間や回数が限られていることがあり、メニューが控えめであると安くなる傾向にあります。

・入会金:10,000円~20,000円
・事務手数料:2,000円〜3,000円
・スポーツ保険:1,500円〜2,000円
・月会費:10,000円~30,000円
・回数券(1回):1,000円~4,000円
・体験、ビジター:無料~5,000円
・レンタル料金:無料〜1,000円
・ロッカー使用料金:無料〜1,000円

体験プログラムがあるジムを選ぼう!

体験プログラムがあるジムを選ぼう!
キックボクシングのジムは、設備やトレーナー、練習メニューなどによって継続できるかが左右されます。
初期費用や月会費を支払ったけれど合わなかったので辞めてしまうと費用がもったいないので、事前に体験レッスンに参加するようにしましょう。

体験レッスンで見ておくポイントとして、メニューに女性用や初心者向けのプログラムが用意されているかどうかがあります。
また、設備面で見ておくべき点は、男女別の更衣室やシャワーはもちろん、汗を流した後に化粧を整えられるパウダールームといった女性向け設備があるかなどがあげられます。
女性会員が多いジムであれば乳液や化粧水が完備されていることもあります。

設備やメニュー以外では清潔感などに加え、体験で施設に入ったとき、ジムの雰囲気が自分にあっているかどうかのフィーリングも重要です。
他の女性会員が楽しそうにレッスンを受けている、練習を真剣にしているのが魅力的だったなど、「ここならやっていけそう」と感じるジムを選びましょう。

ボクササイズの違いまとめ

ボクササイズの違いまとめ
キックボクシングでのボクササイズは筋トレの効果によって基礎代謝が高い体になるうえ、有酸素運動も合わせておこなうため体のシェイプアップに最適です。
パンチだけのボクシングとは異なり、キックがあることにより全身のさまざまな部分を鍛える必要があるので、お腹まわりだけではなく全体的に女性らしい体型に近づくでしょう。
また万が一、痴漢や暴漢に襲われたといった際の護身用として格闘技を習っておきたい方にもおすすめです。
ダイエット効果を感じるまでには週数回の練習で3ヶ月程かかるので、継続するためにジムの仲間をつくるほか、自分に合うメニューや施設のジムを選びましょう。
そのために、体験レッスンがあるジムで雰囲気や施設などを見ておくことが重要です。