汗をかくだけで痩せるは本当?ダイエットや脂肪燃焼の効果を徹底解析

[myphp file=’doctor’] 「汗をかけば自然に痩せるのかな?」
「サウナで汗をかいたら痩せるのかな?」
このようなことでお悩みではありませんか?

実は汗をかくだけでは脂肪燃焼やダイエット効果はまったくありません。
太っている方は良く汗をかいている印象がありますよね?
それは体脂肪が熱を吸収してため込んでいるために常に体温が高温状態になっていて、汗をかきやすいだけです。
汗をかく=脂肪燃焼ではありません。
なので、ただ単に汗をかいてもダイエット効果は期待できません。

ですが、「痩せる」汗をかくことで、ダイエットの効果を高めることは可能です。
この記事では汗をかくことで本当に痩せるのか?ダイエットへの効果は?などの疑問について詳しく解説します。

この記事のポイント
  • 汗をかくだけで痩せる?
  • 汗をかくことと脂肪燃焼の関係
  • 良い汗とは?

この記事を読み終えるころには、汗をかくことの重要性と、本当の効果、目的がわかるはずです。
あなたも楽しく汗をかいて、体の内側からきれいになりましょう。

汗をかくと痩せる訳ではない?痩せる原理とは

汗をかくと痩せる訳ではない?痩せる原理とは

痩せるために一生懸命汗をかくようなことをしていませんか?ただただ汗をかくだけで、本当に痩せるのでしょうか?
効果的に汗をかいて痩せるためにはどうしたらよいのか、痩せる原理についても解説します。

汗をかくこと自体は痩せる効果はない

汗をかくこと自体は痩せる効果はない

サウナや運動をして汗をかき、むくみなどが取れて身体がスッキリとすることで痩せたように感じることがあるかもしれません。
しかし、汗をかくこと自体には、実は痩せることに直接的な効果はありません。
確かに汗をかくと一時的に体重が減るため痩せたように感じるかもしれませんが、それは体内から排出された水分の重さでしかなく、そのあとに水分補給をすることでまた元に戻ってしまいます。

汗をかいても痩せるわけではありませんが、そもそも汗をかくこと自体は身体にとって大切なこと。
暑さを感じて身体を冷やすために自律神経が働き、汗をかいて体温調節が行われているということは、身体の機能が正常に働いている証拠です。
また、直接的に関係がないにせよ、汗をかくようなことをした結果、他の作用によって結果的に痩せる場合があります。

そもそも痩せる原理とは?

そもそも痩せる原理とは?

痩せるためには、身体についた脂肪を燃焼させて消費する必要があります。
そのため運動などをするのが痩せるのに効果的なのですが、動いて脂肪を燃焼することで体内に熱が発生すると、今度はそれを冷ますために汗をかきます。
これが、結果的に「汗をかいていると痩せる」と感じてしまう理由なのです。

一度ついた脂肪は、なかなか取り除くことができません。
これは、人間の身体がなにか不測の事態に見舞われたときでも生き抜けるように、脂肪を蓄えるようにできているからです。
生命を維持し、後世に種を保存していくためのシステムともいうべきものでしょう。
活動に利用しやすい糖分などが体内にあれば、そちらを先に消費して脂肪は蓄えるようになっているのです。
運動してもなかなか脂肪が落ちない、その理由は人間の身体のシステムに起因しています。

発汗と脂肪燃焼の知識

発汗と脂肪燃焼の知識

「汗をたくさんかいているときには、きっと脂肪も燃焼しているはず」と考えがちですが、必ずしも汗をかくことで脂肪が燃焼しているわけではありません。
汗をかいている=脂肪燃焼とは捉えないよう注意しましょう。

脂肪が燃焼されるときには、さまざまな栄養素や媒体が化学反応を起こし、エネルギーとして熱量が発生しています。
このときに汗も出ます。
運動することで筋肉が収縮され、それに伴って脂肪が燃焼し、汗もかいている状態です。

一方、体温調節をするためにかく汗もあります。
汗をかくことには、体温を下げる効果があります。
サウナに入ってかく汗や夏の暑い時期にかく汗などは、身体にこもった熱を放出するための汗です。
この汗はエネルギーを生んでいませんから、かいても脂肪は燃えていません。
このように、発汗していても脂肪が燃焼せず、痩せることには繋がっていない場合があるのです。

ただ、どちらの汗にも身体に溜まっている余分な水分をスムーズに排出する効果はあります。
水分を排出したあとに大切なのは水分補給です。
人間の成人の身体の約60%は水分でできており、さらに基礎代謝を上げるために必要な筋肉が蓄えている水分は70~80%ともいわれています。
その他、エネルギー代謝や臓器の消化吸収のためにも水分は必要で、水分補給を怠ると身体に悪影響を及ぼす恐れもあります。
また、水分が抜けて代謝が下がってしまうと、かえって脂肪が増えやすくなってしまうこともあるのです。
筋肉の減少を防ぎ、脂肪を増加させないためにも、汗をかいたあとは水分補給を忘れないようにしましょう。

人間の汗腺「エクリン腺」と「アポクリン腺」

人間の汗腺「エクリン腺」と「アポクリン腺」

人間が汗を分泌する場所である汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。
それぞれの汗腺の特徴と、どちらの汗腺からかく汗にデトックス効果やダイエット効果があるのか解説します。

「エクリン腺」の特徴

「エクリン腺」の特徴

エクリン腺はほぼ全身に分布していて、毛穴の位置とは関係なく皮膚のいたるところに独立して開口しています。
基本的には暑いときなどに体温を調整する働きのある汗腺です。
また体温調整以外でも、辛いものや酸っぱいものを食べたときなどにも発汗します。

エクリン腺から出る汗は粒子が細かく、サラサラとした水っぽさが特徴です。
また、汗独特の臭いがないため、かいても不快な感じはあまりしないでしょう。
これらはすべて、エクリン腺から分泌される汗の主な成分が水であることが理由です。

「アポクリン腺」の特徴

「アポクリン腺」の特徴

アポクリン腺はワキの下など身体の限られた部位に分布していて、毛根の近くに開口しています。
毛穴から出る汗には、毛穴に詰まった皮脂や老廃物を押し流す役目があります。
そのため定期的にアポクリン腺から汗をかくことで、美肌効果に期待できます。

アポクリン腺から出る汗は乳白色で、ベタベタと脂っぽいことが特徴です。
主成分は水以外に塩分やタンパク質、脂肪、アンモニアなども含まれるため、嫌な臭いを感じるでしょう。
老廃物を身体から出す役目があり、汗をかくことによるデトックス効果を期待するのであればアポクリン腺から汗をかくことは重要になります。

デトックス効果が高いアポクリン腺の「ドロドロ汗」

デトックス効果が高いアポクリン腺の「ドロドロ汗」

アポクリン腺から出る汗はドロドロとしているため気持ち悪く感じますが、それは体内にある毒素や老廃物を押し出しているためです。
このドロドロ汗にはデトックス効果があり、ダイエットにも効果的といわれています。
体内にある毒素や老廃物が残ったままでは、内臓の機能が低下して代謝も下がり、太りやすい体質になってしまいます。
「運動不足で代謝が悪くなる」と聞いたことがある方も多いことでしょう。
これは、アポクリン腺から出るドロドロ汗をかいていないことで、老廃物が体内に溜まっているのが原因です。
同じ汗でも、アポクリン腺から出る汗をかくことで、痩せやすい体質をつくることに繋がります。

アポクリン腺の「ドロドロ汗」をかくには?

アポクリン腺の「ドロドロ汗」をかくには?

老廃物を押し出せるうえ、デトックス効果が高く痩せやすいと聞けば、どうすればアポクリン腺から汗を出せるのかが気になりますよね。
アポクリン腺の汗は、時間をかけてじっくり身体を温めることで出すことができます。
有酸素運動で体温をゆっくりと高めたり、半身浴や岩盤浴で時間をかけて身体を温めたりするとよいでしょう。
また、お風呂の温度はぬるめに設定して長時間入っていられるようにすると、身体に負担をかけることなくドロドロ汗を出すことができます。

時間をかけてアポクリン腺から汗をかいたら、ドロドロ汗を一度シャワーで洗い流してから、さらにもう一度温めてみましょう。
新陳代謝が高まり、身体の芯から冷えにくい身体になります。
これを何度か繰り返してドロドロ汗がサラサラの汗になってきたら、老廃物がしっかりと排出されたと考えることができます。

基礎代謝を上げて痩せやすい良い汗をかこう!

基礎代謝を上げて痩せやすい良い汗をかこう!

基礎代謝とは、心臓や脳などの身体の臓器を働かせたり、体温を維持したりするために最低限必要なエネルギー代謝量のことです。
実は、私たちの1日の消費エネルギーの60%は、この基礎代謝が占めています。
何もしていなくても、生命を維持するために必ず消費されていくエネルギーであるため、基礎代謝を上げることで自然と痩せやすい良い汗がかける身体になるのです。

基礎代謝を上げるためのおすすめの方法として、ストレッチがあります。
ストレッチは筋肉や関節の柔軟性を高め、日常の動作をしやすくすることで基礎代謝を上げるサポートをしてくれます。
また、ストレッチには自律神経を整える効果もあります。
まずは簡単なものから日課にするとよいでしょう。

筋トレは、筋肉に負荷をかけることでダメージを与え、回復するときに以前よりも強い筋肉をつくるエクササイズです。
筋肉をつけると、基礎代謝が向上します。
筋トレ後の筋肉の回復には2日ほどを要するため、2~3日に1回の筋トレが勧められています。

簡単にできる運動としては、有酸素運動もおすすめです。
ウォーキングやジョギングなど息が少し上がる程度のものを選んでみましょう。

他にも、入浴やマッサージで血行を促進することも基礎代謝の向上に期待ができます。
忙しいときなどのお風呂はついついシャワーで済ませてしまいがちですが、湯船にしっかり浸かることで簡単に血行改善ができるのです。

いっぱい汗をかける!キックボクシングのメリット

いっぱい汗をかける!キックボクシングのメリット

ここまで痩せる汗の種類や汗をかくことで得られる効果について解説してきました。
効率よく汗をかいて痩せるためにおすすめしたいエクササイズが、キックボクシングです。
キックボクシングにはどのようなメリットがあるのか、一緒に確認していきましょう。

基礎代謝が上がる

基礎代謝が上がる

キックボクシングのトレーニングでは、スタミナをつけるための有酸素運動だけでなく、打たれたときのダメージを最小限に抑えるための筋トレも行います。
また、手足を大きく動かす全身運動であることから、身体をバランスよく使うことができます。
日常あまり使わない筋肉も意識して動かして、筋肉量を増やすことにも期待できます。
基礎代謝のほとんどは筋肉で行われるため、筋肉量が多い人の方が基礎代謝も高く、常に多くのエネルギーを消費します。
キックボクシングのトレーニングでは体質が改善され、基礎代謝を上げることができるでしょう。

顔から汗をかいて美肌になれる

顔から汗をかいて美肌になれる

キックボクシングのトレーニングでは、大量の汗をかきます。
このときに出る、顔からの汗に注目してみましょう。
汗の中に含まれる乳酸ナトリウムや尿素は天然保湿因子といわれています。
市販の美容液にも含まれていて、肌に浸透しやすく、汗の水分を抱き込みながらしっかりと皮膚を潤す効果があるのです。
また、汗には古い角質を剥がれやすくする酵素が含まれています。
ターンオーバーのサイクルをスムーズに行い、美肌へと導いてくれるでしょう。

楽しく運動が続けられる

楽しく運動が続けられる

運動を続けるために大切なこと、それは楽しいということです。
どんなに効果的なトレーニングでも、楽しくなければ足が遠のいてしまい、三日坊主になりかねません。
パンチやキックは激しい全身運動ですが、サンドバッグに向かって行うトレーニングは適度なストレス発散としても効果的です。
ストレス発散がクセになり、キックボクシングに通いたくなるでしょう。

キックボクシングで痩せる汗をかく!

キックボクシングで痩せる汗をかく!

汗をかくと痩せるといわれるメカニズムや、ダイエット効果に密接な関係をもつ汗の種類などについてご紹介しました。
ダイエットのためには、意識的に脂肪を燃焼させる汗をかく必要があります。
キックボクシングを始めれば、基礎代謝を上げて痩せやすい体質をつくり、美肌効果にも期待できます。
まずは自宅でキックボクシングの動きをやってみるのもおすすめです。
動画のオンラインレッスンなども利用して、楽しく痩せる汗をかきましょう。