ダイエット中の食事は水で新陳代謝を高める!話題の水ダイエット

水ダイエットと聞いて「水を飲んで痩せるの?」「水ダイエットのやり方は?」など、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。水ダイエットは、身体の代謝を高めて痩せやすい体質をつくり、効果的にダイエットを進めることが可能です。

しかし、水ダイエットに対して間違った認識を持ったまま始めてしまうと、ダイエットどころかリバウンドを引き起こすリスクがあります。

ここでは、水ダイエットの特徴やメリット、正しいやり方や注意点について解説します。

水ダイエットとは

水ダイエットとは

水ダイエットとは、適切な量の水分を摂り身体の自浄作用を促すことで痩せやすい体質をつくり、効果的にダイエットを進めるダイエット方法です。

水ダイエットとは「食事をせずに水だけを飲む」などのハードなダイエット方法ではありません。また、水を飲めば痩せるというわけでもないため注意しましょう。

水ダイエットは、水を飲み身体の機能を高めることで、結果的にダイエット効果をもたらす方法です。まずは、水ダイエットの特徴やメリットについて確認していきましょう。

水ダイエットの特徴

水ダイエットの特徴

水ダイエットが注目されているのは「水を飲む」という手軽かつ簡単な方法でありながら、身体の自浄作用を促し、ダイエット効果をもたらす可能性があるからです。毎日適切な量の水分を摂取して代謝を上げることで、太りにくく痩せやすい体質をつくります。

「人間の身体の60%は水」と言われています。年齢や性別によって水分量は変わりますが、大きく分けると以下の通りです。

・新生児:約80%
・幼児:約65%
・成人男性:約60%
・成人女性:約55%
・高齢者:約50~55%

成人であれば身体の約60%が体液と呼ばれる水分でできています。体重60kgの人であれば約36リットルもの水分を体内に蓄えているということです。

水分以外には、以下の要素で身体がつくられています。

・タンパク質:約18%
・脂肪:約16%
・無機質等:約6%
※水分60%の場合

水(体液)の主な役割には、次のようなものがあります。

●運搬
水は、呼吸や食事で取り入れた酸素や栄養分を身体の隅々まで運びます。また、老廃物を体外へと出します。

●体温調節
血液の循環を促して汗を出し、体温を一定に保ちます。

●環境維持
新陳代謝がスムーズに行われるように、一定の環境を維持します。

水分補給や食事等で体内に入った水分は、腸で吸収されて全身に運ばれ、腎臓で再吸収やろ過されて一部は排泄されます。このようにして水は身体の中を循環し、身体の自浄作用を促すのです。

水ダイエットとは、このような人間の身体の60%を占める水に注目をしたダイエットです。水を適切に摂取することで代謝を上げ、痩せやすい体質をつくり、効果的にダイエットを行います。

ただし、勘違いしてはいけないのが「水だけを飲んで生活することではない」ということです。普段の食事をやめて水中心の食生活になると、身体は本来の力を発揮できず、ストレスも抱え、健康を損なうリスクがあります。

水ダイエットとは、適切な量の水分を摂取することなので、食事を無理に我慢する必要はありません。

水ダイエットのメリット

水ダイエットのメリット

「水ダイエットにはどんなメリットがあるの?」と気になっている方も多いでしょう。適切な量の水分を摂取して、太りにくく痩せやすい体質をつくる水ダイエットには、次の3つのメリットがあります。

1.基礎代謝が上がる
水ダイエットをすることで身体の基礎代謝が上がり、効果的にダイエットを進めることができるのがメリットです。基礎代謝とは、寝ているときなど安静な状態のときに消費される最小限のエネルギー代謝量のことで、10代をピークとして年を取るごとに減っていきます。基礎代謝が上がれば、1日に消費されるカロリーが増えるため、太りにくく痩せやすい体質に近づくことができるのです。

また、基礎代謝が上がると体温も上がりやすくなり、血行がよくなります。血行がよくなれば、肩こりなどの予防にもつながりますので、ダイエット中のストレス軽減が期待できるでしょう。

2.食欲を抑えられる
お腹が空いたときに水を飲むことで空腹をごまかし、食欲を抑えられるのも水ダイエットのメリットです。食事量を少なくしているときも水を飲めば空腹感を抑えられるため、少量の食事でも満腹感を得ることができます。また、空腹感を抑えることができれば、食事スピードが抑えられ、過食を防ぎやすくなります。

3.体調がよくなる
水ダイエットによって適切な量の水分を摂れば、便秘解消効果も期待ができ、体調がよくなります。水分を補給することで、スムーズな排便を促す効果も。便秘が解消されることで、ダイエット中のストレスも軽減可能です。

このように、水ダイエットは「基礎代謝が上がる」「食欲を抑えられる」「体調がよくなる」という3つのメリットがあります。

水ダイエットの正しいやり方

水ダイエットの正しいやり方

「水ダイエットの正しいやり方は?」「どのくらい水を飲んだらいい?」など、水ダイエットのやり方を詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。

水ダイエットは正しい方法で行ってこそ効果が期待できます。正しい方法やポイントを知らずに水ダイエットを進めてしまうと、ダイエットに失敗して健康を損なうリスクもあるので注意が必要です。

ここでは、正しい水ダイエットのやり方や注意点について見ていきましょう。

正しい水ダイエットのやり方

正しい水ダイエットのやり方

水ダイエットは、適切な水分量を摂取して代謝を上げてダイエット効果を高めることです。「適切な水分量」とは人によって異なりますが、目安となるのが「1日1.2L」飲むことです。

1日1.2Lとは、厚生労働省が推進している健康のために必要な水分量です。厚生労働省の「「健康のため水を飲もう」推進運動」によると、体重60kg(水分約36kg)の成人男性の場合、1日の水分排出量は、以下の2. 5Lです。

・尿・便:1.6L
・呼吸や汗:0.9L

一方、1日の水分摂取量は、以下の1.3Lです。

・1日の食事から摂取できる水分:1.0L
・体内でつくられる水分:0.3L

そして、残りの1.2Lを飲み水で摂取する必要があるとしています。つまり、1日に2.5Lの水が外に出るため、食事と体内でつくられる水分だけでは足りない1.2L分を口から摂取しようというものです。

そのため、1日に必要な水分補給量として「1日1.2L」を目安として摂取すれば、適切な水分量を確保していることになります。ただし、個人差があることは知っておきましょう。

次に、水を摂取するタイミングについてです。
水を飲むタイミングは、事前に決めておき習慣化することで、毎日適切な水分量を摂取できるようになります。押さえておきたい摂取タイミングは、次の4つです。

1.起床後
就寝中に500mlもの汗をかいていると言われます。そのため、朝起きたらまずコップ1杯の水を飲むようにしましょう。失われた水分を補給でき、便秘改善効果も期待できます。

2.食事の前
食事の前に水を飲むことで空腹感を抑え、少ない食事量でも満腹感を得られることが期待できます。朝食・昼食・夕食前にコップ1杯の水を飲むことを癖づければ、毎日の水分摂取量も増やせます。

3.入浴後
入浴によって400ml~800ml程度の水分量が失われると言われています(41~43℃、10分~15分間入浴の場合)。

入浴はリラックスできますが、汗によって相当な水分量が失われるため、入浴後の水分補給は必須です。

4.運動後
運動前や運動中のこまめな水分補給はもちろんのこと、運動後にもしっかりと水分を摂取しましょう。

また、水には「軟水」と「硬水」があり、それぞれで特徴が異なります。

軟水とは、1Lの水の中に含まれる硬度(カルシウムやマグネシウムなど)が100mg未満の水です。国内のミネラルウォーターはほとんどが軟水であり、飲みやすいのが特徴です。

一方、硬水は1Lの水の中に含まれる硬度が100mg以上の水で、海外のミネラルウォーターに多いです。消化器系によい影響を与えると言われますが、飲み慣れていない人はお腹がゆるくなる可能性もあるため注意しましょう。

飲み比べをするなどして、飲みやすいと感じるもの、体調に合ったものを選ぶといいでしょう。

水ダイエットの注意点

水ダイエットの注意点

水ダイエットの注意点についても見ていきましょう。どのような注意点があるのかを知ることで、ダイエットの成功率を高め、健康を損なうリスクを軽減できます。

水ダイエットの注意点は、次の2点です。

1.身体を冷やしすぎない
水分補給することは大切ですが、身体を冷やしすぎてしまうと、基礎代謝や免疫機能が低下する可能性があります。

水分を摂取すると熱くなった内臓の温度が下がり、元に戻そうする動きによって代謝が上がります。しかし、水が冷たすぎると内臓の温度が必要以上に下がってしまい、代謝や免疫機能に悪影響を及ぼすことがあるのです。特に、温度が低い環境で水分補給をする場合は、冷たい水は避けて常温の水を飲むようにしましょう。場合によっては白湯を飲むことをおすすめします。

2.水の飲みすぎで水中毒
水ダイエットは適切な水分量を摂取することが大切です。無理に水分を過剰摂取してしまうと、水中毒になる可能性があるため注意してください。水中毒とは、低ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が低下)の状態に陥ることで、めまいや頭痛、下痢、多尿、頻尿などの症状があります。悪化すると死に至る危険性もあるので無理は禁物です。。

海外の事例では、水をどれだけ多く飲めるか競うコンテストで7.5Lもの水を飲んだ女性が死亡したそうです。5~10L以上など大量の水を短時間に飲むようなことはやめましょう。

このような注意点を踏まえた上で、水ダイエットをすることが大切です。

まとめ

まとめ

ここでは、水ダイエットの特徴やメリット、正しいやり方や注意点について解説しました。

最後に、ここで紹介した大切なポイント4点をまとめましょう。

・水ダイエットは適切な水分量を摂取して代謝を上げ痩せやすい体質にするもの
・水ダイエットによって基礎代謝が上がり、便秘改善効果等で体調もよくなる
・1日に飲む水の量の目安は1.2L(個人差あり)。起床後や食事前の摂取がおすすめ
・身体を冷やしすぎると基礎代謝や免疫機能が低下する可能性がある

水ダイエットは、効果的なダイエットができるだけでなく、体調がよくなり健康になる可能性が期待できます。ここで紹介した内容を参考にして、水ダイエットを始めてみてはいかがでしょうか。